「IQOS」がLINEと提携 盛り上がる加熱式たばこ市場のフィリップモリスより四半期配当52.43ドルを獲得
加熱式たばこ「IQOS」を展開するフィリップモリスジャパンがLINEと提携。ユーザーとのコミュニケーションにLINEを活用する。
加熱式たばこ市場は参入企業が相次ぎ、盛り上がりを見せている。
加熱式たばこ「IQOS」(アイコス)を展開するフィリップモリスジャパン(PM)は6月8日、LINEと提携し、プロモーションにLINEを活用すると発表した。加熱式たばこは国内市場で人気が高まっており、参入企業も相次ぐ。PMは、日本で利用率の高いLINEからアイコスの情報にアクセスできるようにし、ユーザーとのコミュニケーションを活発化させていく狙いだ。
PMは国内たばこ市場で2位。アイコスはたばこの葉が詰まった「ヒートスティック」を専用デバイスにセットし、加熱してたばこを楽しめる仕組みだ。15年から日本全国で販売している。
「紙巻きたばこと比べても味がよい」「煙が出ないので非喫煙者の前でも楽しめる」といった点が支持され、紙巻きたばこからアイコスに切り替えた日本の成人喫煙者の数は100万人を超えているという。デバイスやスティックが品薄状態になるなど、人気も過熱している。
提携では、「LINEビジネスコネクト」を活用。LINEのトーク画面で(1)GPS機能などを使い、アイコスが利用できる「アイコススポット」を検索する、(2)ヒートスティックのパッケージに印字してあるパックコードを入力し、懸賞に応募する、(3)ポイントサービス「コインズ」をためてクーポンを利用する、(4)各ポイントを確認する――などが利用できる。
免許証や健康保険証などをLINE上で読み込むことで、確実かつ迅速な年齢認証も可能にする。オペレーターとLINEのトークで会話ができる、より身近なサポートも行うという。オリジナルのケースなどをデザインできるプログラム「mIQOS(マイコス)」にもアクセスできる。
LINEとの取り組みについて、PMのポール・ライリー社長は、「アイコスの利用者が増えていく中、どうすれば今よりももっとユーザーに良い体験を提供できるかと考えた。そこで、ユーザーにとって最適なコミュニケーション体験を提供しており、ユーザーと1対1でコミュニケーションができるプラットフォームであるLINEとの提携を行うことにした。さまざまな新サービスを展開したい」と展望を語る。
LINEの田端信太郎上級執行役員は「アイコスは近年で最もヒットしたモバイルデバイスであり、革新的なコンセプトが埋め込まれている。LINEの企業理念『Closing the distance』のように、アイコスとアイコスオーナーとの距離を縮めていければ。PMとの取り組みでベストプラクティスを作っていきたい」と述べた。
現在、PMは加熱式たばこでは業界トップ。たばこ業界全体でのシェアは約9.6%で、16年9月以降成長は加速しているという。
一方、日本たばこ産業(JT)と英British American Tobaccoも加熱式たばこの展開を計画しており、市場にプレイヤーが増えようとしている。ライリー社長は「競合が参入することで加熱式たばこの知名度が上がる。加熱式たばこに切り替えていない88%のユーザーに認知してもらえるメリットを享受できる。日本市場の潜在能力は高い」と期待を寄せた。
JTとBATの加熱式たばこ追撃に対抗するフィリップモリスから四半期配当49株分52.43ドルの四半期配当を受け取りました。
【PM】フィリップモリスからの配当金
フィリップモリスより1株あたり1.070ドルの四半期配当金となっているので、1.070×49=52.43ドルが実際の配当金となります。
2017年7月【PM】配当との比較
前回四半期配当から13株買い増しを行ったことで配当金が増加しています。
また、2017年もフィリップモリスは増配しており配当金増加に寄与しています。
【PM】Philip Morris International, Incの株価指標(2017年10月20日)
株価 109.52ドル
PER 24.16倍
年間配当 4.28ドル
配当利回り 3.91%
BETA 0.93
年率EPS 4.76ドル
Payout Ratio 89.9%
増配年 10年連続(Since 2008)
【PM】フィリップモリスの日足チャート(1Year)
【PM】フィリップモリスの週足チャート(5Year)
トランプ相場で急上昇したフィリップモリスも落ち着いてきた。
ポートフォリオ比率が低くならない程度に買い増し実施していく。