JPモルガンチェースは世界60カ国以上に営業拠点を持つ世界有数の金融グループでダウ30構成銘柄
JPモルガンチェース(JPMorgan Chase & Co)は米国の大手金融持株会社。JPモルガン・チェース・バンクは米国23州で銀行業務に従事。
チェース・バンクUSAはクレジットカード発行を手掛ける。非銀行系のJPモルガン・セキュリティーズは投資銀行、債券・株式業務を行う。米国外の約60カ国において金融事業を展開する。
世界60カ国以上に営業拠点を持つ世界有数の金融グループであるJPもグランチェースは2000年にJPモルガンとチェースが合併、その後も買収を重ね、米国内で裁断の資産規模を誇る。
JPモルガンは大企業、政府、機関投資家、裕福層向けに、全米トップの投資銀行、資産管理、プライベートバンキングなどの業務を展開。
チェースは米国内の個人や中小企業向けに商業銀行として活動。
利上げで収益環境の改善が見込まれる。
2016年通期はトランプ相場の恩恵からトレーディング収入が大幅に増加。
コスト削減も着実に浸透した。
訴訟関連費用が減少し、税効果の押し上げもあり、純益は小幅だが増益であった。
2017年通期も緩やかな利上げを想定、利ザヤが改善し利益は拡大局面に入る見通しとなっている。
JPモルガンチェースの同業他社は【WFC】ウェルズファーゴ【GS】ゴールドマンサックス【MS】モルガンスタンレーなど。
サブプライムローン問題に端を発した金融危機からJPモルガンチェースは大きく立ち直り、金利上昇も重なり収益増加中となっている。
採用インデックス
- ダウ30
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【JPM】JPMorgan Chase & Co株価指標
2017年5月5日時点
PER:13.39倍
配当利回り:2.31%
増配年数:7年
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【JPM】JPモルガンチェースの2016年株価チャート
2016年のJPモルガンチェース株価は66.03ドルから86.29ドルとなっており+20.26ドル(+30.68%)のリターンであった。
【JPM】JPモルガンチェースの企業業績(10年)
【JPM】JPモルガンチェースのEPS・配当
2008年にEPSは落ち込んだが、その後は大きく改善している。
2009年に減配へ転じたものの、その後は驚異的な増配率を続けた結果、リーマンショック前の配当額を大きく上回っている。
2008年は異常値なので除外するとして、配当性向は31.7%と低い水準にあり景気拡大により増配余地は充分にある。
【JPM】JPモルガンチェースの営業成績
2009年以降売上げは横ばい。
営業利益及び純利益は2008年を大底に上昇している。
2016年は昨年より純利益は横ばいであったが、営業利益は大きく上昇している。
【JPM】JPモルガンチェースのROAとROE
- ROA(Return On Assets):総資本利益率
- ROE(Return on Equity):株主資本利益率
- Financial Leverage:財務レバレッジ
ROAは1.0%と低いがROEは10.3%となっているが財務レバレッジが効いている影響と思われる。
【JPM】JPモルガンチェースのキャッシュフロー
- OCF:Operating Cash Flow(営業CF)
- OCFM:Operating Cash Flow Margin(営業CFマージン)
- FCF:Free Cash Flow(フリーCF)
- FCFM:Free Cash Flow Margin(フリーCFマージン)
- Cap Spending:設備投資
2007年と2010年にキャッシュフローがマイナスとなっている。金融系は似たような状態の企業が多い。
【JPM】JPMorgan Chase & Coの株価チャート(過去15年)、株価パフォーマンス(過去10年)
世界に激震が走った2008年2009年はさすがに株価下落しているが、2009年後半にはリーマンショック前の株価に戻っている。
その後は横ばいが続いたが、2013年から株価上昇基調に入り、2016年末のトランプ政権発足でさらに株価上昇して現在に至る。
株価パフォーマンスはよく見るとS&P500と連動しており、トランプ相場以降はS&P500をアウトパフォームしている。
ダウ30銘柄で時価総額も大きく、配当も2.5%程度と低くなく、S&P500に近い値動きをしていることから、金融セクターをポートフォリオに入れる場合選択肢としてありだなと感じた。