【JPM】JPモルガンチェースの企業分析(2016年版)-2017年4月に4.2%増配で7年連続増配となった金融持株会社

JPモルガンチェースは世界60カ国以上に営業拠点を持つ世界有数の金融グループでダウ30構成銘柄

JPモルガンチェース(JPMorgan Chase & Co)は米国の大手金融持株会社。JPモルガン・チェース・バンクは米国23州で銀行業務に従事。

チェース・バンクUSAはクレジットカード発行を手掛ける。非銀行系のJPモルガン・セキュリティーズは投資銀行、債券・株式業務を行う。米国外の約60カ国において金融事業を展開する。

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世界60カ国以上に営業拠点を持つ世界有数の金融グループであるJPもグランチェースは2000年にJPモルガンとチェースが合併、その後も買収を重ね、米国内で裁断の資産規模を誇る。

JPモルガンは大企業、政府、機関投資家、裕福層向けに、全米トップの投資銀行、資産管理、プライベートバンキングなどの業務を展開。

チェースは米国内の個人や中小企業向けに商業銀行として活動。

利上げで収益環境の改善が見込まれる。

2016年通期はトランプ相場の恩恵からトレーディング収入が大幅に増加。

コスト削減も着実に浸透した。

訴訟関連費用が減少し、税効果の押し上げもあり、純益は小幅だが増益であった。

2017年通期も緩やかな利上げを想定、利ザヤが改善し利益は拡大局面に入る見通しとなっている。

JPモルガンチェースの同業他社は【WFC】ウェルズファーゴ【GS】ゴールドマンサックス【MS】モルガンスタンレーなど。

サブプライムローン問題に端を発した金融危機からJPモルガンチェースは大きく立ち直り、金利上昇も重なり収益増加中となっている。

採用インデックス

  • ダウ30
  • S&P100
  • S&P500
  • ラッセル1000

【JPM】JPMorgan Chase & Co株価指標

2017年5月5日時点

PER:13.39倍

配当利回り:2.31%

増配年数:7年

最新情報→「YAHOO!FINANCE

【JPM】JPモルガンチェースの2016年株価チャート

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2016年のJPモルガンチェース株価は66.03ドルから86.29ドルとなっており+20.26ドル(+30.68%)のリターンであった。

【JPM】JPモルガンチェースの企業業績(10年)

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【JPM】JPモルガンチェースのEPS・配当

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2008年にEPSは落ち込んだが、その後は大きく改善している。

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2009年に減配へ転じたものの、その後は驚異的な増配率を続けた結果、リーマンショック前の配当額を大きく上回っている。

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2008年は異常値なので除外するとして、配当性向は31.7%と低い水準にあり景気拡大により増配余地は充分にある。

【JPM】JPモルガンチェースの営業成績

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2009年以降売上げは横ばい。

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営業利益及び純利益は2008年を大底に上昇している。

2016年は昨年より純利益は横ばいであったが、営業利益は大きく上昇している。

【JPM】JPモルガンチェースのROAとROE

  • ROA(Return On Assets):総資本利益率
  • ROE(Return on Equity):株主資本利益率
  • Financial Leverage:財務レバレッジ

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ROAは1.0%と低いがROEは10.3%となっているが財務レバレッジが効いている影響と思われる。

【JPM】JPモルガンチェースのキャッシュフロー

  • OCF:Operating Cash Flow(営業CF)
  • OCFM:Operating Cash Flow Margin(営業CFマージン)
  • FCF:Free Cash Flow(フリーCF)
  • FCFM:Free Cash Flow Margin(フリーCFマージン)
  • Cap Spending:設備投資

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2007年と2010年にキャッシュフローがマイナスとなっている。金融系は似たような状態の企業が多い。

【JPM】JPMorgan Chase & Coの株価チャート(過去15年)、株価パフォーマンス(過去10年)

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世界に激震が走った2008年2009年はさすがに株価下落しているが、2009年後半にはリーマンショック前の株価に戻っている。

その後は横ばいが続いたが、2013年から株価上昇基調に入り、2016年末のトランプ政権発足でさらに株価上昇して現在に至る。

株価パフォーマンスはよく見るとS&P500と連動しており、トランプ相場以降はS&P500をアウトパフォームしている。

ダウ30銘柄で時価総額も大きく、配当も2.5%程度と低くなく、S&P500に近い値動きをしていることから、金融セクターをポートフォリオに入れる場合選択肢としてありだなと感じた。