ロッキードマーチンはアメリカ政府が売上げの8割を占める軍事産業の中核を担う軍需企業
ロッキード・マーチン(Lockheed Martin Corp)は軍事用航空機・宇宙関連機器の米国大手メーカーで主に米国政府向けにステルス型戦闘機を製造。戦闘機、輸送機、無人機などの軍事用航空機、ミサイル防衛システム、ミサイル発射管制装置、軍事用情報システムなどの開発・製造に従事する。
また人工衛星やその他宇宙関連輸送機の事業も行う。
アメリカ最大手の軍用機メーカーであるロッキードマーチンは米政府向けの売上げが8割を占め、アメリカの政府予算に応じて売上げが変動するが、政府という最優良顧客を抱えている特殊な企業である。
F-35 LightningⅡ、F-22 Raptorといったステルス戦闘機を開発している。
軍事情報システム、ミサイル防衛システムなど総合的な情報通信サービスの開発も行う。
1981年に民間航空機事業から撤退、1993年にはゼネラル・ダイナミクスから戦闘機部門を買収、1995年にマーチン・マリエッタと合併し軍事部門中心とした企業として舵を取った。
2015年にはユナイテッドテクノロジーズから軍用ヘリのシコルスキーを譲受している。
田中角栄のロッキード事件が起きた渦中であった企業であり、日本にも企業名を知っている人は多い。
採用インデックス
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【LMT】ロッキードマーチンの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
米政府予算ありきな部分もあるため、売上げは横ばいが続いている。
ここは勝手な推測だが、政府関与が強いため損しない程度に儲ける企業なのではないかと思われる。
【LMT】ロッキードマーチンの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
EPSは緩やかに上昇しており、株主配当も14年連続の増配を行っている。
【LMT】ロッキードマーチンのキャッシュフロー
キャッシュフローはそれなりであるが、キャッシュフローマージンは10%前後と米国企業の優良銘柄よりは低い水準となっている。
【LMT】ロッキードマーチンの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価55.40ドル 配当1.00ドル
2010年1月 株価76.30ドル 配当2.52ドル
2015年1月 株価194.91ドル 配当6.00ドル
2016年1月 株価219.58ドル 配当6.60ドル
2017年1月 株価250.53ドル 配当7.280ドル
ロッキードマーチンの株価は過去12年で4.5倍もの上昇を遂げている。
また、配当も2005年から2017年までに7倍以上である。
年間配当率も3%前後であり高配当に位置するため長期投資に適した銘柄ともいえるが、アメリカの国策に影響を受けやすいため、米国株太郎はロッキードマーチン株を購入することは現時点において見送っている。