製薬会社の世界第一位売上を誇りNYダウ工業株30種指数銘柄であるファイザーを分析
循環器系、中枢神経系、鎮痛・抗炎症系、筋骨格系、感染症、泌尿器系、眼科系、ガン、内分泌系、ワクチンの薬剤を開発、製造、販売しているファイザーはアメリカ最大手の医薬品メーカです。
主要製品は「セレブレックス」、「チャンテックス」、「リピトール」、「リリカ」、「プリスティーク」、「バイアグラ」など多岐に渡っています。
抗感染、内分泌傷害、血友病、炎症、多発性硬化症の医薬品も展開し世界最大級の製薬会社となっている。
配当利回りも高く、ダウ銘柄であることでディフェンシブ銘柄のカテゴリーに位置されます。
しかし主力製薬の特許切れにより業績は停滞する懸念もありますが、アイルランドのアラガンを買収するなど生き残り対策もしっかり遂行している。
【PFE】の10年間株価チャート
2006年から2015年までの【PFE】チャートです。
2007年をピークに2009年のリーマンショックまで株価は下げています。その後は底堅く株価は上昇基調となっています。
【PFE】の売上高推移
2010年と2011年は売上が急増していますが、概ね売上は横ばいです。
【PFE】の営業利益と純利益推移
営業利益、純利益ともに横ばいです。これだけ大企業ですと革新的な伸び代は少ないのでしょう。
ファイザーの粗利率と営業利益率はどうでしょうか。
粗利率も営業利益率も安定しています。
成長性は大きく期待できないものの高い粗利率を誇っています。
ファイザーのEPSと配当金推移
5年連続増配であるファイザーの過去10年間EPSと配当金を見てみます。
41年連続増配していたファイザーですが、2009年のリーマンショックで減配しています。
しかし、その後は着実に増配をしており高配当銘柄も相まって長期保有銘柄としても当面問題ない企業ではないでしょうか。
EPSも年度によって上下しているが、基本横ばいです。
次は【PFE】が増配を続けていけるかの指標である配当性向を見てみます。1株あたりの利益(EPS)に対してどれくらいの比率で配当をしてくれるかも重要な要素です。配当性向が100%に近くなると今後の増配余地が少ないことを意味します。
EPSも配当性向も一定の割合をキープ。
成長は鈍化していますね。
ファイザーの企業分析結果
2005年から2014年までの【PFE】を分析してみると、
- 売上高は横ばい
- 営業利益・純利益ともに横ばい
- 粗利率、営業利益率も横ばい
- EPSも一定
- 配当金は2009年に41年連続増配ストップ後、5年連続増配している。
- 配当性向も70%とちょっと高め
【PFE】を見てみると成長はかなり鈍化している状態ですね。
だが、超大企業であること,高配当であること,増配を今後も続ける可能性が高い企業であることから、株価が大きく調整したタイミングで少しずつ拾っていきたい銘柄と考えます。