原油価格低迷でも自社株買いを維持のエクソンモービルより四半期配当293.04ドルを獲得
2日に発表した1-3月期(第1四半期)決算で、ガイアナやテキサス州パーミアン盆地といった低コストプロジェクトでの生産増加により、利益予想を達成した。これにより、原油価格の最近の低下にもかかわらず、同社は自社株買いを維持できた。
エクソンは、第1四半期の調整後利益が、アナリストの予想通りの1株当たり1.76ドルとなったと発表した。エクソンはこの期間に4.8億ドル(約693億円)の自社株買いを実施しており、これは2026年までの年間20億ドルの自社株買いペースと「一致している」としている。
自社株買いを継続するというエクソンの決定は、今週自社株買いを削減した競合のBPやシェブロンとは対照的だ。
ダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は発表文で「この不確実な市場において、株主は、エクソンがこの状況に対応できる体制を整えていると安心感を持てる」と強調した。
大手石油会社の第1四半期の利益は、2021年以来の最低水準に近づいている。利益水準は今後数カ月でさらに低下する可能性がある。
トランプ米大統領の関税措置と、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」による年後半の増産計画により、ブレント原油価格は1バレル当たり65ドルを下回る見通しだ。石油各社は2022年の記録的な利益を受けて自社株買いを拡大したが、こうしたコストと収益両面での打撃により、株主還元は圧迫されることになる。
BPとイタリア炭化水素公社(ENI)は、原油価格の低迷期に財務基盤を強化するため、2025年の資本支出を削減した。この措置は、将来の生産水準を下落させるリスクもある。
エクソンは異なるアプローチを採用している。同社は今年、低迷期にあっても新規プロジェクトなどへの投資を継続する。年間資本支出は、昨年を上回る見込みだ。
【XOM】エクソンモービルからの配当金
エクソンモービルより1株あたり0.99ドルの四半期配当金となっているので、0.99×296=293.04ドルが実際の配当金となります。
2025年3月【XOM】配当との比較
前回四半期配当より買い増し実施していないため配当差異はありません。
【XOM】Exxon Mobil Corporationの株価指標(2025年6月)
株価 113.19ドル
PER 14.46倍
年間配当 3.96ドル
配当利回り 3.50%
Payout Ratio 50.92%
増配年 42年連続(Since 1983)
【XOM】エクソンモービルの日足チャート(1Year)
【XOM】エクソンモービルの週足チャート(5Year)
原油価格下落中も、イスラエルとイランの紛争で原油高になりだした。