アマゾンと提携し米国の農村部に衛星インターネットを提供のベライゾンより四半期配当126.72ドルを獲得
Amazon(アマゾン)のインターネット衛星が、農村部におけるブロードバンド提供拡大のために投入される。
CNBCの報道によると、Verizon(ベライゾン)はAmazonと提携して、米国の農村部における固定無線インターネット接続を改善しようとしている。この提携ではまず、Amazonの「Project Kuiper(プロジェクト・カイパー)」を「バックホール(基地局と基幹通信網をつなぐ回線)」に利用してベライゾンのLTEおよび5Gサービスを拡大することに注力し、高速データがほとんどあるいはまったくない地域でのカバレッジを高める。
その後、両社はスマートファームや交通機関など、世界中の産業に一元管理されたインターネットアクセスを提供したいと考えている。現時点では、すでに開発されているProject Kuiperのアンテナ技術を用いて、農村部のブロードバンドの技術要件を確立中だ。
両社はこの衛星を使ったサービスのスケジュールについて明らかにしていない。AmazonはこのほどProject Kuiperのためのロケット打ち上げを明らかにしたが、衛星の半分が地球低軌道に乗るのは2026年になると予想している。遅くとも2029年7月には完全なコンステレーションが完成する見込みだ。
2社の提携には「敵の敵は友達」という側面がある。AmazonとVerizonは、急速に発展しているSpaceX(スペースX)のStarlinkサービスに対抗しようと競い合っている。Starlink が強固に足場を固めると、Google(グーグル)などの法人クライアントを含む顧客を失うリスクがあるからだ。
とはいえ、米国人にとっては、より多くの地域で高速インターネットが利用できるようになるというのはどうでもいいのかもしれない。FCC(連邦通信委員会)が5Gに数十億ドル(数千億円)を投資しているにもかかわらず、地方におけるインターネット提供は完全とは程遠い。
今回の提携により、以前のように農村部に回線を引くことなく、インターネット格差を埋めることができるかもしれない。
【VZ】ベライゾンからの配当金
ベライゾンより1株あたり0.64ドルの四半期配当金となっているので、0.64×198=126.72ドルが実際の配当金となります。
2021年8月【VZ】配当との比較
前回の四半期配当から買い増しの実施と増配により配当が増加しています。
【VZ】Verizon Communications Incの主要指標(2021年11月10日)
株価 52.24ドル
PER 12.15倍
年間配当 2.56ドル
配当利回り 4.90%
年率EPS 5.37ドル
Payout Ratio 47.68%
増配年 17年(Since 2005)
【VZ】ベライゾンの日足チャート(1Year)
【VZ】ベライゾンの週足チャート(5Year)
当面積極的に購入はしない予定。