ゴールドマンサックスは1869年創業の老舗投資銀行で金融サービス・投融資・投信運用業を展開するダウ工業株30種構成銘柄
ゴールドマンサックス(Goldman Sachs Group Inc)は米国大手の投資銀行で企業、金融機関、政府機関、個人に対し投資銀行、証券、資産運用事業を米国内外で展開。
合併買収、財務再編関連アドバイス、株式、債券引受業務のほか、機関投資家に対し債券、株式、証券、金属商品、外貨、デリバティブ商品の仲介、融資・投資アドバイスや資産運用管理サービスも提供。
1869年創業の世界有数の投資銀行であるゴールドマンサックスは2008年から銀行持株会社に移行。
投資銀行業務、法人・金融機関・投資ファンド・政府などへの金融サービス、投融資、投資運用業の4つを中心に世界30カ国以上で業務展開。
日本では1974年に東京駐在事務所を開設。
投資銀行業務などの金融サービスを提供し、ゴルフ場の再編、ホテルや通信事業などへの投資などに積極的に関与している。
2016年通期は相場の不安定、M&A件数の減少などで投資銀行部門、法人向け金融サービスなど軒並み減収。
人件費などのコスト削減を進め、純利益は増益を確保した。
2017年通期は相場上昇によりトレーディング収入の増加、M&Aも回復見込み、費用減により純利益は上向く見通しとなっている。
ゴールドマンサックスの同業他社は【JPM】JPモルガンチェース【SMFG】三井住友フィナンシャルグループなど。
2016年末に大統領選挙で勝利したトランプ政権発足後、金融株上昇を牽引したのはゴールドマンサックスと言えよう。
採用インデックス
- ダウ30
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【GS】Goldman Sachs Group Inc株価指標
2017年5月23日時点
PER:11.69倍
配当利回り:1.39%
増配年数:7年
最新情報→「YAHOO!FINANCE」
【GS】ゴールドマンサックスの2016年株価チャート
2016年のゴールドマンサックス株価は180.23ドルから239.45ドルとなっており+59.22ドル(+32.85%)のリターンであった。
【GS】ゴールドマンサックスの企業業績(10年)
【GS】ゴールドマンサックスのEPS・配当
2007年から過去10年平均のEPS-1.9%の下落率であった。
2016年のEPSは16.29ドルで前年比+34.2%の上昇率であった。
今後のゴールドマンサックスEPSは2017年に19.04ドル、2018年に21.56ドルをアナリストは予想している。
2007年から過去10年平均の配当は7.6%の上昇率であった。
2016年の配当は2.6ドルで前年比+2.0%の上昇であった。
2017年6月に15.4%の増配でゴールドマンサックスは7年連続増配となったことで、リーマンショックから充分に立ち直ったといえる。
金融株特有のボラティリティはあるもののダウ30構成銘柄で金融セクターの中では信頼感がおける企業と思われる。
配当性向も20%台と低い水準である。
2016年は前年の16.4%から20.7%へ下落となった。2017年は15.4%の大幅増配で株主還元も高くなっている。
【GS】ゴールドマンサックスの営業成績
2007年から過去10年平均の売上高は-2.03%の下落であった。
2016年の売上高は前年比-9.5%の下落であった。
売上は年々下落中となっているが、今後の政策金利上昇などの景気拡大で売上も向上してくるのではないだろうか。
2007年から過去10年平均の営業利益は-3.37%の下落であった。
2016年の営業利益は前年比+17.38%の上昇であった。
2007年から過去10年平均の純利益は-2.48%の下落であった。
2016年の純利益は前年比+21.62%の上昇であった。
2007年から過去10年平均の営業利益率は31.0%となっている。
2016年の営業利益率は前年26.0%から33.7%へ上昇している。
金融株特有であるがゴールドマンサックスも年次の増減は大きい。金融危機以外は30%前後の営業利益率を確保している。
【GS】ゴールドマンサックスのROAとROE
- ROA(Return On Assets):総資本利益率
- ROE(Return on Equity):株主資本利益率
- Financial Leverage:財務レバレッジ
2007年から過去10年平均のROAは0.8%となっている。
2016年のROAは前年0.7%から0.8%へ上昇している。
ゴールドマンのROAは1%前後と低い水準だが金融株はそんなものである。
2007年から過去10年平均のROEは12.0%となっている。
2016年のROEは前年7.5%から9.4%へ上昇している。
2012年から10%前後のROEで安定している。
【GS】ゴールドマンサックスのキャッシュフロー
- OCF:Operating Cash Flow(営業CF)
- OCFM:Operating Cash Flow Margin(営業CFマージン)
- FCF:Free Cash Flow(フリーCF)
- FCFM:Free Cash Flow Margin(フリーCFマージン)
- Cap Spending:設備投資
2007年から過去10年平均の営業キャッシュフローマージンは9.6%となっている。
2016年の営業キャッシュフローマージンは前年20.6%から18.2%へ下落している。
2007年から過去10年平均のフリーキャッシュフローマージンは5.0%となっている。
2016年のフリーキャッシュフローマージンは前年15.2%から8.8%へ下落している。
投資銀行ですから毎年の増減は致し方がないところか。
【GS】ゴールドマンサックスの株価チャート(過去15年)、株価パフォーマンス(過去10年)
よくぞリーマンショックから立ち直ったと思わせるチャートである。
ゴールドマンサックスだけではないが、金融株は先を見通すのが難しく安定感にかけるので長期投資には厳しい感じがする。
2017年の増配率は15.4%と高く、低めの増配率が多いS&P100銘柄において短期的な株主リターンは期待できると言えよう。
現在【WFC】ウェルズファーゴを若干保有しているが、時機を見て売却を検討しています。