2016年製薬会社世界ランキングの売上高がトップに返り咲いたファイザーより四半期配当26.56ドルを獲得
2016年の世界売上げ製薬ランキングのトップとなったのは、528億2400万ドル(5兆7050億円)を売り上げた米ファイザー【PFE】である。
新製品の乳がん治療薬「イブランス」が前年の約3倍となる21億ドル余りに伸びたほか、ホスピーラやメディベーションといった企業買収も業績を押し上げた。
「イブランス」は日本では昨年10月に承認申請。17年中の発売が見込まれる。
2016年製薬会社 売上高世界トップ10
ファイザーの売上高は前年比8%増で、2011年以来5年ぶりとなる増収を確保。13年にスイス・ノバルティスに奪われた世界首位の座を取り戻した。
2017年は、ファイザーが売上高520~540億ドルと若干の減収も視野に入れながらほぼ横ばいをアナリストは予想している。
ロシュは1桁台前半から半ばの売上高の成長を見込み、ノバルティスは為替変動の影響を除いて売上高はほぼ横ばいと予想。
為替の変動がないと仮定すると、ファイザーが520億ドルまで売り上げを落とし、ロシュが2%以上の増収となれば、世界首位がまた交代することになる計算もある。
また、英調査会社エバリュエートのレポートでは、処方薬とOTCを合わせた17年の世界売上高は499億ドルでファイザーがトップを維持すると予想。ロシュは425億ドルでノバルティスと並んで2位となる見通しで、4位はサノフィ(399億ドル)、5位は米メルクと米ジョンソン&ジョンソン(357億ドル)と続く予想とのこと。
とりあえず売上高世界トップに返り咲いたファイザーから83株分の四半期配当を獲得した。
【PFE】ファイザーからの配当金
【PFE】より1株あたり0.32ドルの四半期配当金となっているので、0.32×83=26.56ドルが実際の配当金となります。
2016年12月【PFE】配当との比較
四半期配当$0.30(年間$1.2)から$0.32(年間$1.28)へ6.7%の増配を発表したファイザー。
前回の四半期配当から買い増しを行っておりませんが、増配により配当額が増加しています。
【PFE】Pfizer Incの主要指標の主要指標(2017年3月6日)
株価 34.52ドル
PER 29.6倍
年間配当 1.28ドル
配当利回り 3.71%
BETA 0.99
年率EPS 2.55ドル
Payout Ratio 50.2%
増配年 7年連続(Since 2010)
【PFE】ファイザーの日足チャート(1Year)
【PFE】ファイザーの週足チャート(5Year)
最近トランプ大統領が薬価引き下げ発言もあったが、それはヘルスケアセクター全般に言えること。
その中でも浮き沈みが激しい新興バイオ製薬銘柄より耐力があるファイザーやメルクなどがしっかりと生き残っていくと思われる。
ネガティブな材料があって株価が調整した時にはしっかり買い増しを行っていきたい。
リーマンショック前までは配当貴族であったファイザーであり、1957年から2003年まで配当再投資した場合の年率リターンは16.03%となっている。
これはS&P500の年率リターンである10.85%を大きく凌ぐシーゲル銘柄でもある。
PERは29.6倍となっているが、過去平均(1957年~2003年)における平均PERは26.19倍となっており、とてつもない割高とはいえない。
そんなシーゲル銘柄で長期投資において高リターンであるファイザーをバイアンドホールドしていく。