エクソンモービルは米国最大手のエネルギー会社でロックフェラーの系譜を汲む老舗企業。NYダウ工業株30種の構成銘柄で連続増配の高配当銘柄
ガソリンで有名なエクソンモービルは原油と天然ガスの探鉱と生産のほか、石油製品の製造、原油・天然ガス・石油製品の輸送などのエネルギー関連事業を手掛ける。
また、オレフィン、芳香族化合物、ポリエチレン、ポリプロピレンプラスチックなどの石油化学品の製造のほか、発電事業にも出資。
1999年にエクソンとモービルが合併し巨大企業となっている。
規模を生かした権限獲得や開発力が強く、石油・ガスの淡彩・生産・燃料・化学品の精製・販売などを展開する垂直統合型の企業。
上流工程が利益の大半を稼ぎ、下流工程は石油価格が下落した場合の数量効果や採算改善により、原油価格に影響を受けにくいように全体のリスクを低減している。
セブンシスターズから統廃合を繰り返し現在ではスーパーメジャーと呼ばれるようになり、エクソンモービルはそのひとつとなっている。
- 【XOM】エクソンモービル 米国
- 【RDSB】【RDSA】ロイヤル・ダッチ・シェル 英蘭
- 【BP】BP 英国
- 【CVX】シェブロン 米国
- 【TOT】トタル 仏
- 【COP】コノコフィリップス 米国
エネルギーセクターでは上記スーパーメジャーでポートフォリオを組み込む候補に挙がる企業群となり、【XOM】はNYダウ工業株30種採用銘柄で34年を超える連続増配を実施しており、米国株でも長期投資家のポートフォリオ候補に挙がる企業です。
採用インデックス
- ダウ30
- S&P100
- S&P500
- ラッセル1000
【XOM】エクソンモービルの営業成績
ROA:総資本利益率(%)
粗利率:グロスマージン(%)
シェールオイルの台頭などにより近年では原油安の影響を受け売上高,営業利益,純利益が落ち込んでいます。
ただ、下流事業の化学事業が収益を下支えたことで一定の下落幅となっています。
【XOM】エクソンモービルの利益・配当・純資産
EPS:一株当たり利益
DPS:一株当たり配当
BPS:一株当たり純資産
ROE:株主資本利益率
EPS減少しているものの、株主還元である配当であるDPSは毎年増加してくれています。
【XOM】エクソンモービルのキャッシュフロー
営業キャッシュフローの減少を設備投資の圧縮でフリーキャッシュフローを確保しています。
【XOM】は自社株買いも積極的に行っている企業ですが、キャッシュフローの減少で自社株買いも今後少なくなるのではないかと思っています。
【XOM】エクソンモービルの株価チャート(10Year)
2005年1月 株価51.02ドル 配当1.080ドル
2010年1月 株価68.72ドル 配当1.680ドル
2015年1月 株価92.25ドル 配当2.720ドル
2016年1月 株価77.50ドル 配当2.920ドル
チャートでもわかるように景気と原油価格に影響を受けやすいです。
ただ、長年永続している企業であれば今後の未来も悪くはないと考えています。
米国株太郎はエネルギーセクターの中で長い歴史をもつ【XOM】エクソンモービルをポートフォリオに組み込んでいます。
スーパーメジャーの中ではどれでもよいと感じましたが、川下事業も安定していると思われる【XOM】を選択しています。【CVX】シェブロンのほうが配当率も高くパフォーマンスもよいので魅力的だったので迷いましたけど。
10年間のスーパーメジャー株価パフォーマンスです。【CVX】シェブロンと【XOM】エクソンモービルがプラス圏内となっている。
配当も連続増配してくれるので、配当率は10年前の3倍近くに迫っています。