ベビーパウダー訴訟で32億円賠償義務と陪審が認定されたジョンソンエンドジョンソンより四半期配当57.6ドルを獲得
米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のベビーパウダーの原料タルク(滑石)にアスベストが混入していたことが原因で中皮腫にかかったと主張する米カリフォルニア州在住の女性が同社を相手取って起こした訴訟で、オークランドの州地裁陪審は13日、J&Jには約2900万ドル(約32億3200万円)の賠償義務があると認定した。
陪審はJ&Jの責任を認め、ベビーパウダーが発がん物質を含むリスクを同社が原告のテレサ・レビットさんに警告するのを怠ったと判断した。
評決を受け、J&Jの株価は13日の時間外取引で一時2%安の136.40ドルを付けた。通常取引終値は139.41ドルだった。
ベビーパウダーの健康リスクを巡る訴訟でJ&Jの敗訴は7件目。昨年にはミズーリ州の裁判所の陪審がJ&Jには懲罰的損害賠償金と補償的損害賠償金として総額46億9000万ドルを原告の女性22人に支払う義務があると認定した。
J&Jの広報担当者は「ジョンソンのベビーパウダーにはアスベストは含まれておらず、がんの原因ではない。この日の評決には失望しており、われわれは上訴する」と電子メールでコメントした。
ベビーパウダーが中皮腫や卵巣がんを引き起こしたとして提起された訴訟は1万3000件を超えており、昨年時点の1万1000件強からさらに膨らんだ。米国内では年内に二十数件の審理が予定されている。同社はベビーパウダーがアスベストに汚染されたことを強く否定している。
【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンからの配当金
ジョンソンエンドジョンソンより1株あたり0.90ドルの四半期配当金となっているので、0.90×64=57.6ドルが実際の配当金となります。
2018年12月【JNJ】配当との比較
今回の四半期配当までに1回買い増し実施しているため配当金が増加しています。
【JNJ】Johnson & Johnsonの株価指標(2019年3月17日)
株価 137.60ドル
PER 24.55倍
年間配当 3.60ドル
配当利回り 2.62%
年率EPS 8.14
Payout Ratio 44.2%
増配年 56年連続(Since 1962)
【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンの日足チャート(1Year)
【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンの週足チャート(5Year)
訴訟の問題はつきもののセクターであり、訴訟があったとしても長期的には影響が少ないと思われるジョンソンエンドジョンソンの株式を定期的に購入していく。