S&Pコア10種【2020年】

S&Pコア10種はS&P100銘柄から過去15年間減配していない銘柄の中から高配当10銘柄を選択する投資方法

ダウコア10種同様S&P10種を応用し、高配当を維持しながら増配を続ける企業群からポートフォリオを組み込む投資方法がある。

高配当戦略(1957年-2003年)

高配当戦略 年率リターン
S&P10種 15.69%
S&Pコア10種 15.68%
ダウ・コア10種 14.90%
ダウ10種 14.43%
ダウ30種 12.00%
S&P500 11.18%

各高配当戦略に対する資産増加率(1957年に1000ドル投資した場合の2003年資産)

高配当戦略 1957年 2003年 資産増加率
S&P10種 $1,000 $816,620 817倍
S&Pコア10種 $1,000 $811,593 812倍
ダウコア10種 $1,000 $548,750 549倍
ダウ10種 $1,000 $493,216 493倍
ダウ30種 $1,000 $183,460 183倍
S&P500 $1,000 $130,768 131倍

S&Pコア10種の高配当戦略は市場平均のベンチマークであるS&P500をトータルで6.19倍上回る。

高配当戦略(S&Pコア10種)

長期投資する上で連続増配することがインカムゲインの最大化につながる。

そこで高配当で増配を続ける企業であれば、高配当が下落相場のプロテクターとなり株価も安定しやすい傾向がある。

15年の期間は少なくとも1度は景気後退を経験することで、景気で配当を増減する見せかけの高配当企業を振るいにかけることができる。

また、増配を継続している銘柄なため一定以上の配当率を維持することから、年末の銘柄入れ替えがS&P10種より少なく、キャピタルゲイン実現コストと売買コストを節減することが可能。

高配当かつ15年以上減配をしていない優良と認められているS&P100銘柄から10銘柄を選択することは長期投資によってきわめて重要と考えます。

S&P500が組成した1957年から2003年までの間、S&P500(11.18%)やダウ30(12.00%)の年率リターンを大きく上回っている。

S&Pコア10種構成銘柄【2020年】

S&Pコア10種
TICKER 連続増配 配当利回 増配率
Symbol Yrs (%) 10-yr(%)
OXY 16 8.25 10.2
MO 50 6.61 9.5
PM 12 5.45 16.0
T 35 5.40 2.3
XOM 37 4.99 7.6
IBM 24 4.82 12.6
DUK 15 4.17 3.0
CVX 32 4.02 5.9
VZ 15 4.00 3.1
SO 19 3.89 3.7
平均 26 5.16 7.4

【PM】フィリップモリス2008年より【MO】アルトリアからスピンオフ

【PM】フィリップモリスは47年連続増配である【MO】アルトリアから2008年にスピンオフ後も連続増配していることから本S&Pコア10種として組み込むことにした。

  1. 【OXY】オキシデンシャルペトロリウム(エネルギー)
  2. 【MO】アルトリア(生活必需品)
  3. 【PM】フィリップモリス(生活必需品)
  4. 【T】AT&T(電気通信)
  5. 【XOM】エクソン・モービル(エネルギー)
  6. 【IBM】アイビーエム(情報技術)
  7. 【DUK】デュークエナジー(公共事業)
  8. 【CVX】シェブロン(エネルギー)
  9. 【VZ】ベライゾン・コミュニケーションズ(電気通信)
  10. 【SO】サザンカンパニー(公共事業)

S&Pコア10種の平均配当利回りは5.16%と高く、高配当を享受しながら値上がりも期待できるポートフォリオとなります。

また、連続増配年数も10銘柄平均26年と長期にわたり配当を出し続ける超優良企業群となります。

2019年から【QCOM】クアルコム(情報技術)がS&P10種から外れ、

【CVX】シェブロン(エネルギー)が組み込まれました。

S&Pコア10種セクター分類

このS&Pコア10種でセクター別にポートフォリオを構成した場合上記のようになる。

少しエネルギーセクター比率が多いところが気になるが、生活必需品や公共事業、電気通信セクター比率が多く不況に強いディフェンシブな構成となっています。

米国株太郎はこのS&Pコア10種の考え方を大きく取り入れ、銘柄選択を行いポートフォリオに組み込んでいます。

S&Pコア10種はS&P100銘柄から過去15年間減配していない銘柄の中から高配当10銘柄を選択する投資方法 ダウコア10...